自分の経歴を登録できるサイトがあります。社会人になって30年近くたちそれなりに経験を積むと、何かしら相談に乗れるもので、相談を受けることがよくあります。
1回の相談がだいたい1時間で5000円~30000円程度ですが内容によります。
オンラインミーティングで時間も希望を言って合わせられるので、副業としては非常にありがたいマッチングサービスです。
どんな相談が多いかで、自分の仕事に関する最近の傾向がわかることがあります。
今日はその内容についてご紹介ましょう。

大きく分類すると以下の3つの相談が多いです。(2020年10月現在)
(1)新規事業での新システムの評価
(2)デジタル化、IoTの進め方
(3)物流関係
(1)新規事業での新システムの評価
昨今、起業する方や、新規事業を立ち上げる方が非常に多いようです。
もともと、働き方改革、Society5.0、SDG’s、などなどバズワードだらけですが、そこにきて新型コロナが時代の変化を加速していつようです。こんな時は新しいビジネスがどんどん生まれるんですね。一方で良いアイデアでも最後はどうやって売るかだと思いますし、だんだん本当に売れるんだろうかと不安になることもあるでしょう。
そういう背景もあり、新規事業で考えたことを聞いて欲しいという相談も多いです。ほとんどがソフトウェアですが、私にとってもアイデアを聴けるチャンスにもなっています。若い方がたくさんアイデアを事業化していることがとても楽しく、応援したくなります。業務効率化のシステム、マッチングサービスなど私の経験の中の工場や倉庫に関する仕事をしていた経験がそんな若い起業家たちの役に立つことはとても嬉しいことです。
(2)デジタル化、IoTの進め方
菅総理大臣になって加速するであろうテーマに「デジタル化」があります。日本がどんどん遅れているということもあり、各社進めなければならない必須テーマです。
この数年で取り組んでいる企業は増えましたが、効果を生んで加速していくかと言えばそうでもないようです。開始してみたものの思ったような効果が出ないとか、お金がかかるという理由で足踏みをしている企業もおおいようです。
また、どうやって進めたらよいかわからない企業も多いと聞きます。スモールスタートで安い専用システムを導入すると、そもそも期待効果は高くないのに、あまり効果がでないものだと思い込んで次のステップに進めない企業も多いようです。
確固たるゴールとそこに至るまでのステップを描いて進めないといけません。
ポイントは「データ活用」とそのための「データ取得」といったところでしょうか。
(3)物流関係
物流についての相談はコンサルティングファームから多く寄せられます。依頼主はクライアントに対してビジネスコンサルティングを実施しているのでしょうが、物流の専門家や実務・管理経験のある方は少ないのでしょう。私は物流事業会社に所属していたことと、荷主側の製品事業会社に所属していたことがり、あまり経験しないコースのようです。
物流事業会社に所属していた時は、海外物流拠点の共通フォワーディングシステムの企画・開発を行い導入した経験と、グローバルな物流会社の情報システムの在り方について企画をしていました。もちろん実務の話をよく聞かないといけないですし、教育も受講しました。物流は非常に奥が深い分野です。その割に荷主からはコストにしか見られず、理不尽な要求に応えているのに日の目があたらないことが多い難しい事業です。
荷主側にいた時は、自社の物流を管理する立場でした。だいたいが物流費をどれだけ安く抑えるかという内容ですが、やっていると自社の製品のことをよくわかってくれている物流会社の物流品質という価値も理解できてきます。ただ単価を下げるよう厳しく要求や交渉するだけの管理ではなく、荷主も一緒に効率化を考えるスタイルの方が両者WIN-WINで長期的に良い関係になると思います。
そんな私の経験談が非常に参考になると言われます。物流品質を維持改善しつつコストを下げることは、非常に高度なノウハウですし、ドライバー不足など物流を取り巻く環境も変わってきているので、今後も注目される分野なのでしょう。