
デジタル化の話をするときに、わかりやすい例としてスマートフォンを題材にすることがあります。今、スマートフォンで何ができるのか?なかった時どうしていたのか?

音楽
スマートフォンで好きな曲をダウンロードしてイヤホンやスピーカーをつないで聞くことができます。昔はこうです。レコードショップに行ってレコードを購入し、家になるレコードプレーヤーに針を落として聞く、そうそう蓄音機の時代もありました。アナログレコードの時代です。それをカセットテープに録音することで音楽は屋外に飛び出します。またレコードはお店にあるジュークボックスというレコードがたくさん入る機械で好きな曲を選んで聴くこともできました。
そして、デジタルの時代のさきがけとしてコンパクトディスクが登場します。いわゆるCDですね。アナログレコードと異なり、音質が劣化せず大きさもコンパクトになりました。まずそこでデジタルがアナログの世界を破壊します。今盛んに言われるディスラプション、まさにデジタルディスラプションが始まります。その後MDが出て今に至ります。ほとんどの人がスマートフォンで音楽を聴くようになりました。その結果、アナログレコード、CD、MDの市場はほとんどなくなります。

カメラ
今のスマートフォンはすばらしく綺麗な写真が撮影できますね。最新の機種にはあの薄い筐体に3つもカメラが備わっています。私のような素人カメラマンはもうそれで充分。昔はどうだったでしょう。今でもプロのカメラマンが抱えている一眼レフカメラと見た目は同じ形のカメラを持ち歩いていましたね。フィルムカメラです。一本24枚撮影できるフィルムをカメラの中に装着して、取り終えると現像してもらいます。数日かけて撮影した写真を待ちます。よく失敗写真があって凹んだものです。フィルムも現像代もそこそこかかりますからそんなに何枚も写真を撮ることはありませんでした。そして登場するのがデジタルカメラです。フィルムではなくメモリーカードに記録してくれます。その場で確認したり削除したりと画期的かつ革新的なことでした。最初はフィルム写真に比べて画質が劣っていたものの半導体技術などの急速な発展であっという間にカメラの世界を席巻してしまいました。私も何機種もデジカメを買い替えてたくさんの思い出を残しました。そしていつのころからか、デジカメを持ち歩かなくなります。スマートフォンで撮った写真で十分満足できるレベルになったからです。音楽同様、フィルムカメラ→デジタルカメラ→スマートフォンの流れ。
いかがでしょう、もちろんこれだけではありません。
スマートフォンでできること。
電話
テレビ
新聞
本
雑誌
マンガ
ゲーム
地図
時計
万歩計
財布
百貨店
電卓
家計簿
メモ帳
住所録
カレンダー
キャッシュカード
ポイントカード
まだまだありそうです。
まとめ
デジタル化の怖いところは仕事が無くなることです。全部もっていかれてしまう。しかし無くなる市場・ビジネスがあるということは、それに代わる新しい価値が生まれているということです。これからはそういったデジタル化の波に乗ったり流されるのではなく、波を起こす方になれるチャンスの時代だと捉えています。その方が楽しいでしょう。チャンスはたくさんあり、たくさんの企業や起業家がチャンスをつかもうと活動している時代。私も探してみたいと思います。